ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれるを読んでみた!
普段そんなに、(まじまじ)と本を読むことがないんですが、
今回はお正月ということで、「ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる」という本を読んでみました!
この本は、博報堂ケトルの木村さんっていうかたと磯部さんという、
広告業界の最前線で活躍するふたりが、(二人は戦友らしいんですが)、
「普段自分たちはどうやっていつもブレイクスルーしているのだろうか?」ということを長年の現場で培った知見と経験をベースに「ブレイクスルーの思考」のロジックを“見える化”させ更に、アイデアの先まで説明・解説してくれている本です。
人間の思考には「街の思考」と「森の思考」が存在する!ということ。
本書の中ではロジックとアイデア、すなわち理性と感性、あるいは意識と無意識。
これらを、街の思考と街の思考と名付けて、その両方の行き来をすることが真の
ブレイクスルーには欠かせないと説いています。
街の思考となる論理的な頭で、できる限り課題を整理して、森に出かけて、無意識の中で理論を越えた発想を繰かえして、解決の突破口となるアイデアを見つける、それを再度、街に出かけて、論理的に解決できるか検証し説明できるようにする。
この両方を行き来をすることでブレイクスルーがうまれてくる。
ちなみに、
「街の思考」とは意識の世界。すでに、人間がゼロからイチに再構成されて、整理された状態。まさに、インターネットでつくられた情報やニュースで現在をみているような状態と定義していて「森の思考」とは、無意識の世界。であって、まだ情報化されてない無意識の状態と定義づけをしているところがおもしろいなと思いました。
これだけでも、僕はおなか一杯なんですが、さらに、本書では課題を解決するにあたって、3つのステップである「未来図」と「突破口」と「具体案」これらをうまく組み合わせればブレイクスルーが生まれると説明しています。
「突破口」、「具体案」、「未来図」、という三つのスパイラルはわかりやすいフレームでした。
現実の世界で僕らがシゴトしている中で、この考え方は非常に役立つなーと。
ブレイクスルーの過程を簡単にみていくと、
1:未来図を描く。
ここではより目に見えて共有できるものがいいらしいです。
2:突破口を発見する。
未来図を描くうえで障害となる壁を突破するアイデアをみつけだし
3:具体案を絞り出す。
さらにそれが未来図が実現できるか検証してく。
というこの3つのステップに分けて血が通ったときこそブレイクスルーがおきるらしいです。「まぁひごろ、いろいろなプランニングをしている人からするとまぁそうだろう。」という感じなのですが、それを根底からしっかり解説しているところは勉強になりました。
さらに、ここに前のページでも紹介した「街の思考」と「森の思考」がドンっと乗ってきて、各ステップにおいても、街の思考を一旦へたあと、森の思考で発想し、また街に戻って検証する。そんなプロセスがのぞましい。と本書では語っています。
まぁ単に、アイデアが生まれただけだと、ブレイクスルーじゃないんだぞっと、それがきちんと具体化され、課題解決にムすびついてはじめてブレイクスルーなんだなということを再認識させられましたー!
さらに、この本の良いところとして、しっかり、ブレイクスルーをおこすためのロジックの発想の仕方もきちんと押さえているというこで参考になりました。
この発想ロジックの一部を説明した本はありましたが、全てを網羅的に(しかも、わかりやすく簡潔に)説明した本はなかったのでこの点がこの本の新しいところだと思いました。
おまけ
<8つの思考ロジック>
■街の思考
・三段論法
・つみあげ
■森の思考
・連想「といえば」
・組み合わせ
・類比(アナロジー)
・仮説(アブダクション)
・仮想「もしも」
・逆転「逆に」
最後に、チームでブレイクスルーするための方法や、ソニーリサイクルプロジェクトを例にあげ、この本の言いたいことを整理して読ませてもらえるところも
よかった。
論理的思考がそんなに発達してない自分にはいろいろ発見ができてよかった。